コウノトリの子育て

飼育員

以前の記事に続きコウノトリの続編です。
コウノトリですが、現在は親が順調に育雛(子育て)してだいぶ大きくなりました。
しかし成長する過程で色々ありましたので、その事について少しお話しします。


↑ふ化初日

本来コウノトリは、親が食べたエサを巣に戻り吐き戻して雛に与えます。しかし今回のペアは吐き戻し回数が少なく、雛が衰弱してしまう恐れがあったため、飼育員が補助的に巣の中にドジョウをまいて育雛の補助をする事になりました。
ここで注意しなければいけないのが、飼育員が干渉しすぎると親鳥がストレスを感じて雛の育雛を放棄したり、雛を攻撃してしまう可能性です。
毎日監視カメラの様子を確認して、親の吐き戻し回数、雛と親の関係性などをチェックしました。
そして徐々に吐き戻し回数が増えてきた孵化15日目、雛が死んだふりをして飼育員のまいたドジョウを全く食べなくなりました。(死んだふりは正常な行動です)
それを機に飼育員が育雛の補助するのは中止して、完全に親に任せる事になりました。


↑ふ化15日


↑ふ化28日

その後は大きな問題もなく順調に成長しているので、まもなく巣立ちを迎えると思います。
巣立ち後の雛は神経質な個体が多いので、暖かく見守ってあげて下さい。


↑ふ化40日

コウノトリの育雛は軌道に乗り一安心しましたが、まだまだ鳥の繁殖シーズンは続いています。また何かの機会に他の鳥類の繁殖についても書きたいと思います。