飼育員

皆さん冬は好きですか?

個人的に冬の山や海岸を愛犬と歩きながら道中で野生動物を観察する休日が大好きです。例年通り冬に見られる生き物を確認できると嬉しくなります。また最近ではヌートリアを頻繁に見かけるようになり外来種の増加を身近に感じ生態系の変化が気になる事もあります。

 

話がそれましたが動物達のサポートは冬の方が気を揉む事が多くなります。

 

「今年一番の寒波が入ります」などのニュースを見る翌日の朝は動物達の動きなどを見るまでハラハラする個体もいます。そしていつもと同じ動きを確認するとホッとします。

若い個体は比較的安心ですが高齢個体のこれから紹介する2頭は特に心配してします。

ダーナ

 

アマナ

 

50歳を超えるダーナは寒さに強く元気に動き回っていますが豊橋の空っ風は爪の周りの甘皮が乾燥し割れてしまう時があります。

ダーナは若い個体と比べ皮膚の代謝が悪いため、特に念入りにケアをおこなう必要があります。乾燥を防ぐためにオリーブオイルを使用するのですが、なぜかオリーブオイルを塗られる事があまり好きではありません。機嫌の悪い日(マストなど)は塗らせてくれません。そんな時は担当者同士で話し合い試行錯誤しながらやりますが、ダーナを煽てながらおこなう事が1番効果的に思います。

今年は少しガサガサしていますが例年より甘皮の調子は良さそうです。

 

 

もう1頭は25歳のアマナです。アマナはエゾヒグマなので寒さには強いですが冬の朝は飼育員が起こさないとずっと横になって寝ています(-_-)zzz

冬の朝はあの手この手でアマナを起こす(起き上がる)事から朝が始まります。

その一方、お隣のハッピイ(マレーグマ)は暖かい所で生息しているクマですがアマナとは真逆で雪の日でも早く外に出たくてウロウロしています。こちらも若さの違いでしょうか!(^^)!

アマナは外に出るまでは時間がかかりますが出てしまえば2月でもプールに浸かっています。私達からすると寒いと思うのですが( ゚Д゚)

そんな冬もあと少しで終わります。春が来れば動物たちの行動も変わっていきます。そんな春が待ち遠しいです。