チンパンジーブログ⑤

飼育員

のんほいパークのチンパンジー紹介第5弾!

アンナを紹介したいと思います。

 

アンナは、2005年1月22日に多摩動物公園で生まれ、2015年に当園に来園しました。現在、16歳の雌のチンパンジーです。初めて、2021年7月30日に男の子を産みました。しかし、母親であるアンナは仔を抱こうとしないため、現在は飼育員が仔を哺育しつつ、母親が世話をするように促す取り組みを行っています。

 

こちらがアンナです。

見た目の特徴は、顔が真っ黒で小顔、頭頂部が少し平らなのが特徴です。そして、当園の個体の中でも筋肉質な体型でがっちりしています。性格は、少し控えめですが、とても賢く、様々な給餌器(フィーダー)や道具を使用することができます。当園の放飼場にある人工アリ塚や箱に穴の開いた給餌器はもちろん、多摩動物公園にいた際は、展示場内に設置されている自動販売機で自らコインを入れてジュースを買うことができたそうです。因みに、多摩動物公園では20頭近くのチンパンジーを飼育していますが、自動販売機を使用できる個体はわずかだそうです。

こちらが人工アリ塚を使用しているアンナの様子です。

https://www.youtube.com/watch?v=5ktJd8gYXGQ

アリ塚の中にはジュースの入ったバットが設置してあります。木の枝を歯で、しがんで筆状にし、吸収しやすいように道具を加工してから、穴に入れて舐め取っています。器用ですね。

ルイはアンナと遊ぶのも好きです。アンナもよく世話をし、ルイを抱きかかえることも度々ありました。ルイの母親のマルタが、他の個体にルイを触らせたのもアンナが最初でした。

アンナの展示は、毎日放飼場展示を行っています。しかし、現在は仔との顔合わせ等を行っているため、ご覧いただけない場合が多いです。一日でも早く、親子での展示ができることを願い、取り組んでいきたいと思います。

チンパンジーたちが幸せに暮らせるよう、新たなエンリッチメント施設を設置するためのクラウドファンディングにご賛同いただけると幸いです。ご協力お願い致します。

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https://readyfor.jp/projects/nonhoi2021