『サルデッキの子育て』

飼育員

サルデッキ担当の杉浦です。

まだ、寒い日もありますが少しずつ暖かくなってきましたね。

 

今回は、サルデッキで暮らすフサオマキザルとダイアナモンキーの子育てについてお話します。

2種類とも昨年に出産があり、現在もすくすくと元気に成長しています。

フサオマキザルは1頭、ダイアナモンキーでは2頭の子供が生まれました。

 

まず、フサオマキザルからお話していきます。

ジロウ♂とマップ♀の3頭目の子供で名前は、ウップ♂です。

まだまだ、母親から離れて行動するのに慣れていないのか、マップ♀が少し離れると不安そうな声で鳴きマップ♀を呼んでいるのをよく目にします。

少し前までは、鳴き声に反応してすぐに迎えに行っていましたが、最近では少しずつ距離を置いているように見えます。

例えば、夕方に放飼場から部屋に帰って来る時、あえてウップ♂を置いて部屋に帰ってきて部屋の中からウップ♂を呼び、ひとりで帰って来る練習をさせたりしています。

ひとりで帰って来る姿を見ると、少しずつ成長していることに嬉しく思います。

 

続いて、ダイアナモンキーの子供たちです。

名前は、ラディ♂とまめ♂です。

この2頭は、双子ではなく、それぞれ母親が違います。

そのためか、同じ群れで暮らしていても子育ての仕方が全然違います。

ラディ♂の母親は、メンタイ♀で、まめ♂の母親は、アスパラ♀です。

メンタイ♀はやや過保護気味ですが、アスパラ♀の場合は放任主義なところがあります。

ですが、どちらの母親も我が子に何かあればすぐに駆けつける優しい母親です。

ラディ♂は、未だに移動する時は、母親の体にしがみつき移動していますが、まめ♂はひとりで移動しています。

今は、メンタイ♀がいつ親離れの練習をさせるのか観察しています。

それぞれ、種類の違うサルですが、子育てに共通点もあり観察していて楽しいです。

ご来園の際は、ぜひ子供に寄り添う母親の姿も一緒に見ていただけたら幸いです。