”しあわせ”を考える

飼育員

皆さまこんにちは~~!(「`・д・)「

 

 

私は今年度からなかよし牧場のヤギ・ラマ・カメの飼育担当になりました。

 

 

日々、動物福祉に配慮した飼育を心掛けていますが、動物種によっても、個体によっても、“しあわせ”は様々です。

今日はラマのきなこについてお話します。

 

 

きなこは目が見えません。

正確に言えば、ぼんやりは見えているようですが、ほぼ視力はないに等しい状態です。先天的なものなのか、年齢によるものなのか、ハッキリしていませんが、今後加齢と共に目が見えないことが障壁になる可能性はおおいにあります。

また、よく鼻水が出たりと鼻が詰まる様子が見られるので、検査をしたところ、蓄膿症の可能性が高いとの診断を受けました。(治療していますのでご心配なく!)

目も見えず、匂いも分かりにくいとなると、きなこにとっての情報源は音(聴力)が頼りです。ラマはラマでも、きなこという個体にとって過ごしやすい環境づくりを考えています。

 

そこで、無口頭絡(むくちとうらく)の装着トレーニングを始めることにしました!

無口頭絡とは、馬具の一種です。

 

 

のんほいパークのウマたちも、放飼場に出ている時はいつもつけています。この無口頭絡があることによって、手綱を付けて飼育員が誘導することができます。

 

きなこは目が見えていないので、よく壁などにぶつかってしまいます。

そのため、飼育員が誘導することにより、安全に移動することができるのではないか…?と考え7月にトレーニングを開始しました。

 

きなこは、非常におとなしい性格です。

元々ラマは、南米で家畜化され人とずっと生活してきた動物なので、気性は穏やかな方ですが、個体の性格はそれぞれです。また、ラクダの仲間なので、嫌な時はとても臭~~~~いツバを吐きます。

そしてラクダの仲間はウマとは違い、後ろ足で蹴る時は垂直ではなく回し蹴りをするので注意が必要です。

 

きなこはあまり人慣れをしていなかったので、まずは餌を手から与えることから始め、徐々に体にふれるところからゆっくり時間をかけてトレーニングを行いました。

時には思いっきり顔面にツバをかけられることも…(笑)

 

 

そして9月、遂に無口頭絡の装着ができるように…!

 

 

このように無口頭絡の付け外しが出来れば、麻酔をかけずに様々なことが出来ます。

例えば体重測定。今までは測ることが出来なかったため、推定法(体高や体長・胸囲等の計測値から体重の計算をする方法)でしかわかりませんでした。

 

しかし、こちらのトレーニングを行ったことにより、体重計に乗ることが出来るようになりました!

(※動画の切り抜きのため、画質粗いです…)

 

 

さて、体重はというと…

 

 

86.7kg!

体重測定が出来れば、適切な餌量の調整や、投薬の際の薬の量も判断することが出来ます。

 

 

今回はきなこのお話をしましたが、ヤギやカメも、日々更に良い環境になるよう試行錯誤の毎日です。これからも、その時その時の状況に合わせ、柔軟に良い環境を作っていけるよう心掛けていきます☆★

 

 

ヤギ・ラマ・カメ担当(o´ω`o)