ユララとの確実なる1歩

飼育員

みなさまこんにちは(‘◇’)ゞ

早速ですが、昨年8月こんなブログをかいておりました。

よろしければこちらもご覧ください↓

https://www.nonhoi.jp/blog/p8640/

またTwitterには、#キリントレーニング #トレーナーの成長記録 こんな#を投稿しておりました。

ようやくこの度、みなさまにとっても嬉しいご報告ができる運びとなりました。

お察しの良いみなさま、そうです正解です。

ユララの採血に成功しました~!!!

昨年1月からはじめたキリンのハズバンダリートレーニング。

最初は「なにが正解で、なにが間違っているのか。」分からなかった。

手探りではじめたのは良いものの、キリンのトレーニングを見たことさえなかった。

こんなところからはじまりました。

 

そこからキリンのトレーニング経験のある先輩方と頻繁に連絡をとり、たくさんご意見をいただきました。

ときには他の動物園へ伺い、キリンのトレーニングというものを実際に見せていただき、ご指導いただくこともありました。

 

こうして続けてきたユララとのトレーニング。

ようやく兆しが見え始めたのが、あれから12カ月たった昨年末。

ここからのユララの成長はものすごい勢いでした。

[[この勢いをどうにか結果へと繋げたい。]]

気づけば夜はその日に撮影したトレーニング動画を何十回も見返すことが日課となっていました。

今日はこれが良かった!あれが違ったからうまくいかなかったのか?毎晩独り言の大渋滞です。

この頃、Twitterへの投稿もはじめました。

 

 

今年に入ってからは日に日にユララの成長を肌で感じられるトレーニングに対して、

「できない」ではなく「できるかもしれない!」という考えへと徐々に変化していきました。

そうして迎えた3月6日、

「今日は採血初回だからユララと私たちの安全を最優先に、ユララが嫌だと反応したらすぐにやめましょう。」

と何度も獣医さんと確認をしましたが、そんな心配は全く必要ありませんでした。

針を刺した瞬間・注射器に血液が入ってくる間動じないユララの姿、心の底から続けてきてよかったと感じる瞬間でした。鳥肌物です。

 

 

ユララは今年10歳を迎えました。人間でいえば中年くらいになるかと思います。

人間と同じで動物も年齢を重ねていくにつれ、健康管理は最大の課題となります。

ユララの協力のもとでおこなう採血は、この健康管理のための選択肢を大きく広げます。

 

以下、血液の写真が出てきます。ご注意ください。

 

 

気づけばあの頃から1年以上の月日が経過しておりました。

その道のりはそう簡単なものではなかった。これが本音です。

次の壁はトレーニングでの採血を「継続」していくこと。

これが意外と難しいのです。この大きな壁に次は挑まねばなりません。

ようやく立てた

「できない」ではなく、「できる」ことが当たり前となる日へのスタートライン。

まだやらなければならない事ばかりです。

そしてトレーニングを必要とする動物はキリンだけではありません。

私はこれからも歩み続けます。

 

 

みなさまへ

Twitterでは温かい応援メッセージをたくさん頂きまして、誠にありがとうございました。

毎回頂いたメッセージが私のトレーニングへの原動力となっていました!

Twitterという限られた文字数の中で、採血トレーニングの内容を正確にお伝えできるのか自信がなく、投稿を控えていた期間もありました。しかし、トレーニングの動画は私のスマホに無限大に保存されています。

どこかの機会にお見せできればいいですね。

これからもキリンのトレーニングを温かく応援頂けましたら幸いです。

 

最後に

キリンのハズバンダリートレーニングにおきまして、

たくさんの先輩方の手厚いご指導のもとここまでくることができました。

この場をおかりしまして、お礼を申し上げます。

ありがとうございました。

 

キリン担当

中久木