のんほいパークで働き始めて6年目を迎えました。当初は園内のどこに、どんな動物がいるのかもよくわからない状態でしたが、今ではだいぶ詳しくなりました。しかし、6年目だからといって調子に乗るわけにはいきません。実は、のんほいパークには大先輩がいるのです。
一番の先輩は、来園して52年のボルネオシロヒゲテナガザルのピッピ(♂)、次いで51年のアジアゾウのダーナ(♂)です。この2頭が来園したのは昭和48年。まだ前身の「豊橋市動物園(豊橋子供自然公園)」という名称で、敷地面積は約13haで現在の半分以下、飼育種数・頭数も今よりだいぶ少なかったようです。その後、平成4年に「豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)」となり、施設も飼育動物もどんどん充実していきました。今では約40haの広大な敷地に動物園・植物園・自然史博物館・遊園地が整備された総合施設となり、令和5年には年間入園者100万人を達成、飼育動物は137種815点(令和7年3月31日時点)もいます。この2頭は、そんなのんほいパークの歴史を全て見てきた、まさに大先輩。いつも尊敬の眼差しで見ています。
この2頭に続くのが35年・33年のカバのサツキ(♀)・ミネ(♀)、34年のタンチョウ(♂)、33年のミナミシロサイのトム(♂)・タンディー(♀)、33年・32年のチンパンジーのガイ(♂)・マルタ(♀)たちです。その他にも、長年のんほいパークを見続け、歴史を作ってきた先輩たちがたくさんいます。そんな先輩たちに恥じないよう、今後もコツコツ頑張っていこうと思います。