「はじまりの季節」

研究員

みなさん、こんにちは!

新年度になって2か月が経ち、4月から新生活のスタートを切った学生さんや新社会人のみなさんは、やっと日々のリズムが整ってきたころではないでしょうか?

実は、私もその一人で、今年度から担当のエリアが変わりました。ちなみに、担当のエリアが変わるタイミングは、人によってさまざまで、3、4年で変わる人もいれば、私のように10年近く変わらない場合もあります。そして、変わるタイミングは、新年度を機に、というパターンが1番多いですが、必要な場合には年度の途中で変わることもあります。

そして、そんなに同じ動物を長く担当していたら、やりたいことが尽きてしまいそうですが、不思議なことに尽きませんでした。そう思えるような仕事に就けたことを幸せですね。

さて、私は、今年の3月まで、「なかよし牧場」という人との出会いが多いエリアを担当していました。平日には、遠足で来ている学校の生徒さんなどに「動物園の役割」や「飼育員の仕事」について、週末は、「テンジクネズミのなかよし教室」などのイベントでたくさんの来園者の方とお話させていただきました。なかでも、小さいお孫さんと来ていた女性の方とふれあい広場でお話しさせていただいたときには、その方が、「今日は、孫の動物園デビューの日なんです♪本当に楽しかった!」とキラキラした笑顔でおしゃっていて、このような場面に立ち会えたことをとても嬉しく思ったのを今でも覚えています。その他にも、中学生の職業体験で来ていた子が、またやりたいと高校生になってもう一度職業体験で来てくれたり、高校の職業体験に来た子が専門学校に進み、アルバイトとして一緒に仕事をするようになったり。長くやってきたからこその出会いがたくさんありました。その出会いすべてが、一期一会で、毎年、今年はどんな機会に出会えるかな?と楽しみでした。もちろん、今の担当のエリアでの出会いもたくさんありますが、それは次のブログの担当のときのお楽しみに。

 

 

最後に、動物園は、動物を飼育・展示し、来園者の方と一緒に動物たちの未来、そして私たちの未来を考える場であると同時に、来園者の方の「そのとき」を一緒に寄り添う場でもあると思います。新年度になり、今はちょっと頑張れないな、のんびりしたいなと思ったときには、動物園でゆっくり自分の時間を過ごしてくださいね。

動物たちは、どんなときも「いま」を生きています。

その姿が、みなさんに明日への一歩をプレゼントしてくれるかもしれないですよ。