こんにちは、ニホンザルの担当をしています。
2024年4月8日に子どもが1頭無事に生まれました。
2年前は、3頭、その前年は2頭の子ざるたちが生まれる幸運な年でしたが、昨年は、ニホンザルの子どもは、生まれなかったので1年ぶりです。
今回出産した個体は、シオン20歳です。シオンは、2年前にも♀カナデを出産し子育てしている個体なので、私自身は安心して見ていられます。
出産当日の朝、餌を与えに展示場に入ると数か所に出血跡がありました。時々、闘争による出血跡があったりしますが様子が違っていたので、2階の観覧デッキから確認しました。出産するとしたら、シオンと分かっていたため探してみると、へその緒を付けたままの子ざるを抱いていました。子ざるもお母さんに抱きついて動いていたので無事に生まれてくれたと思いました。
当日の午前中、シオンは周りの猿たちから距離をとり、警戒する様子が見られました。シオンの子、カナデが近づいてみても、生まれた子どもを隠して、あっち行けという姿がみられました。
落ちつける場所を求めて、擬木の一番上にいると、他の子ざる達も気になるようで近づいて様子を見ていました。
午後になると少し慣れたのか、他の親たちも近寄ってきたり、子ざるたちも、いつものように遊び始めたので落ち着いてきた様子でした。
お父さんの♂ムタは、いつもと変わらず素知らぬ素振りでいましたよ。
4日後の4月11日には、子どもは、元気よく母親のもとで動くようになっていました。ミルクを与えている姿や、後肢を持ち上げておしりを確認したりしていることも多く見られました。体毛も少し長くなり、顔もハッキリみせてくれるようになっています。
お母さんが移動するときは、しっかりとお腹にしがみついていますよ。
雌雄の判別と名前については、後日改めて連絡いたします。
今後も順調に生育できるよう、見守っていきたいと思っています。