昨年秋、ゾウ舎前から郷土のエリアに引っ越ししたニホンザル舎。
2階は今までのサル山のように上から見下ろす感じですが、1階はガラス越しにサルと同じ目線で間近で見られるようになりました。そこに、寒い冬にはお湯をためて、「温泉風・お風呂」がありますが、みなさんご存じですか?
今まで温かいお湯がある生活環境ではなかったので、まずは「温かいんだよ」ということを覚えてもらうために、冬前からお湯を溜めてその中にエサを入れることから始めました。
朝はサル専用のペレット(固形飼料)を入れます。が、エサ自体が軽いのでお湯に浮かび、前足(手)を伸ばせばお湯の中に入らなくても届いてしまうのが難点!そこで、朝のお湯量は7~8分目にすることに。
そして昼からはぬるくなったお湯に高めのお湯を足してから、重みのある生イモを投入します。生イモはお湯の中へ沈んでいくので、お湯の中に入ったサルしか食べられません。ただ、中には横取りするずるがしこい輩もいるんです(汗)・・・自分でお湯に入ればいいのに・・。
という感じで、只今お湯に入る練習中なんです。
ためらいもなく入るサル、うしろ向きになってから入るサル、後ろ足だけは岩場に残して踏ん張って前足だけでイモを取るサル、お湯に入って後ろ足で沈んでいるイモをつかみ取って食べるサル、お湯に入って頬袋に入るだけ詰め込んで出ていくサル・・様々です。
当初より、お湯に入る頭数もわずかながらに増えていますが、長野県の地獄谷温泉に気持ちよ~く浸かるサルのようにはまだまだ時間がかかりそうです。皆さんもお湯に浸かって気持ちよさそうにしている姿が見られたらいいなぁと気長に見守っていてくださいね。ニホンザル担当より