しらたまの採血成功!

飼育員

皆さん、こんにちは!

以前ゴマフアザラシのしらたまのハズバンダリートレーニングについて書かせてもらいました、アザラシ担当者です。

焦らず少しずつ
皆さんはアザラシのもぐもぐタイムを見られたことはありますか? ゴマフアザラシのもぐもぐタイムではハズバンダリートレーニングの様子を皆さんに見ていただいています。…
www.nonhoi.jp

 

以前のブログを書いてから約1年….。

しらたまの採血が今年の11月8日に成功しました!

ハズバンダリートレーニングに精通していて上手な方が行っていたらもっと早く成功していたかもしれませんが…..。

 

採血ができるようになるまでの主な流れとしては

 

後ろ脚を触る→獣医役と2人で触る→ペンや竹串を当てる→針先を折った注射針を当てる→獣医による採血本番

 

文字にしてみると一見簡単そうに見えますが、人間の言葉が通じない動物に対して無理強いせず、動物に協力してもらって行うのがハズバンダリートレーニング。

アザラシの採血は後ろ脚から行っているため、アザラシからすれば死角となる場所です。

皆さんも見えない位置で何かをされたら怖いですよね?

 

しらたまは後ろ脚を触られるのがとても苦手だったので、

 

・後ろ脚を触る

・竹串や針先を折った注射針を当てる

 

が特に時間がかかりました。

なので、しらたまのペースに合わせてじっくりと脱感作(特定の刺激に対して過敏になっている状態を段階的に慣れさせることで取り除くこと)を行いました。

 

また当園では後ろ脚の赤い丸の辺りから採血を行いますがアザラシの後ろ脚を見てみと…

血管どこ?泣

全く血管は見えない状態です。

針を刺して血管に当てられる獣医の方には毎回感心させられます。

全く見えない血管を少しでも採血が成功しやすいように針当て以外にも後ろ脚にお湯をかけることで血管が膨張し、注射針が当たりやすくするようにも工夫をしています。

 

今年からは体重測定も1ヶ月に1回ほどのペースで実施したり、口腔内の健康管理のためにも歯ブラシの練習をしようと考えたりと、徐々に新しいことを取り入れて行こうと思っています。

 

今後も茶々丸、もなか、しらたま3頭のペースに合わせてトレーニングを行っていこうと思います。

ゴマフアザラシ担当者