園長ブログ(11) 地元の動物を守る

高見園長

こんにちは。動植物園長の高見です。

 

ここのところ、園内で多くの動物が亡くなりました。

年老いて寿命を迎えたり、急な病気で突然命を落とすということもありましたが、事故により亡くなってしまうということもありました。すべての出来事にしっかりと向き合う必要があると考えており、それぞれの出来事を検証しているところです。

皆様に繰り返し悲しいお知らせをお届けすることになったことを、残念に、また申し訳なく思っています。

動物も人も安心して過ごせる場であるよう努めますので、引き続き応援していただけるとありがたく思います。

 

さて、豊橋総合動植物公園・のんほいパークでは、国内外の様々な動植物をしっかり飼育、栽培するだけでなく、地元の生物を守ることにも力を注いでいく方針を定めています。

今までにも和鳥の繁殖や希少植物の栽培などで地元の生物にかかわってきましたが、今後はより積極的に、野外での活動も含め取り組みを進めます。

 

まず、第一弾として、昨年度からヤマトサンショウウオの保全に取り組んでいます。

ヤマトサンショウウオは、全長が10センチほどの小さなサンショウウオです。近畿地方から愛知県にかけて分布していますが、渥美半島では絶滅したのではないかとも言われていました。そこで、季節を変えて何度かにわたって、ヤマトサンショウウオが棲んでいそうな場所を、動物園・自然史博物館・愛知教育大学が協力して調査しました。

たくさんの場所を調べましたが、そのうち2か所で見つけることができました。この結果を9月に開催された国際学会で発表しましたが、渥美半島での生息が記録されるのはおよそ30年ぶりのことです。

 

生息が確認できたヤマトサンショウウオを守るために、これからやらなければならないことは山ほどあります。それに、ヤマトサンショウウオだけでなく、ほかにも取り組みが必要な種は数多くあります。少しずつでも、息の長い取り組みを進めていくことが必要と考えています。

ヤマトサンショウウオについては、近い将来、園内でご覧いただけるようにします。地元にはこんな動物もいるということを、皆さんに知っていただければと思います。見た目は地味な動物ですが・・ 案外、好きになってもらえるかもしれません。