3年ぶりに再燃する思い

旧飼育ブログ

今回は動物園の動物から少し離れて私の趣味のお話をします。(でも見てね)

 

 

みなさんは今の時期に思いつく生物はなんですか?

テントウムシ? ナノハナ? サクラ? クビキリギス?

 

私はサンショウウオです(繁殖の季節)。

有名なオオサンショウウオじゃないですよ、小型のサンショウウオです。

こんな生き物。

 

 

 

ヒガシヒダサンショウウオ成体(東京都にて撮影)

 

 

 

ヒガシヒダサンショウウオの卵嚢

これを見ただけでも神秘的な姿に魅力を感じる人がいるはず。

 

知らない方も多い生き物ですがそれもそのはず、冬の終わりから春の初めにかけて(まさにこの時期)の繁殖期以外はまず人目に触れません。(繁殖期は水辺に雌雄が集まってくるが、それ以外の時期は山へ戻りひっそりと暮らしています)

 

私が東三河に移り住んだのは7年前。それまでは関東にいました。

もともとフィールドで生き物を観ることが好きで、関東にいた頃はいろんな所にサンショウウオ探しに行っていました。(いや、詳しい方に連れてってもらってた)

 

注)ちなみに愛知県渥美半島にはヤマトサンショウウオ(以前はカスミサンショウウオといわれていた)が生息します。ここからはその話。

 

その頃にサンショウウオの魅力にどっぷりはまり、東三河に来てからも4年間はカスミサンショウウオ(現在はヤマトサンショウウオ)の情報を得るため渥美半島へ足をのばしていました。

ですが、古い情報ばかりで捜索は難航。

 

昔いたと言われる所をまわってみたりもしましたが発見できず(いるかいないかを知るには水中の卵嚢を発見するのが一番確実)。

ある晩(夜に活発になるので捜索は夜)、野犬(か飼われているイヌかは不明)の声を聞き、自然と足は遠のき…3年も経った。

 

 

今までの経験上、地元の方に話を伺うと決まって言われるのが「昔はいっぱいいたよ、でも近頃はめっきり減ったねぇ」。

その度に実感する、大抵の生き物は減ってきている(外来種は逆の現象が多いか)。

 

サンショウウオのように目立たない生き物は知らず知らずのうちに姿を消してしまい、いつしかそんな生き物がいたことすら知らない時代になってしまう。(寂しい)

 

 

話は戻って、今年は一度離れかけたサンショウウオへの気持ちが再燃しています。

 

以上私の気持ちの移り変わりでした。

 

 

トウキョウサンショウウオ成体(埼玉県にて撮影)

 

 

トウキョウサンショウウオの卵嚢

 

いつか渥美半島のヤマトサンショウウオ発見・保護活動開始!などの話ができればと思います。

そして現地の調査(フィールド調査)などの経験も、動物園での飼育に生かしていきたいと思います。

 

 

なかよし牧場担当 M