足元の不思議に挑む! 土中の不思議ミミズやモグラ

研究員

みなさんこんにちは。

動物研究員です。

 

動物園では日々様々な研究活動が行われています。

その中でも、今回はみんな名前を知っているのに、分からないことだらけなミミズとモグラのお話しです。

※2025年10月12日現在、ミミズとモグラはのんほいパークに展示されていません。

 

田んぼで見つけたクソミミズ(左)と園内で見つかったコウベモグラの死骸(右)

※クソミミズ:耳を疑う響きですが標準和名(学名に対応した科学的に受け入れられている和名)です。

 

↑昨年度の当園の研究成果が公開されています。

https://www.nonhoi.jp/assets/pdf/kenkyugyoseki2024.pdf

動物園の公式ホームページ下部の「各種制度・取組」からもご覧いただけます。

 

 

①ミミズ

まずはミミズ。

ミミズは誰もが知っている身近な存在ですが、見かける機会の多いドバミミズ(フトミミズ類)でさえ、実は繁殖技術どころか飼育技術自体が確立されていません。

そして、ミミズの種類を見分けるのも難しく、正確な種類さえ把握することが困難です。

 

そんなミミズ類に関する共同研究を東京都立大学などと進めています。

その名もMIMIZOO(みみずう)!

 

動物園で出た餌の野菜くずをミミズの餌にして、そこで分解されたものを肥料にして動物用の野菜を育てたり、増えたミミズを動物の餌にしたり、ミミズと触れ合える教育的な展示を作ったりなどなど…SDGsな可能性に溢れています!

 

しかし、言うは易し。

衛生面の課題、資金面など、越えなければならない障壁がいくつもあります。

すぐに結果は出ないかもしれませんが、コツコツと地道に取り組んでいます。

 

 

②モグラ

次はモグラです。

モグラも身近な動物で、園内のあちこちにモグラのトンネルがあります。

しかし、モグラは土の中に暮らす動物です。

何を食べ、どんな生活をしているのかわからないことが多い動物です。

そのため、飼育が難しく、繁殖例も一例しかありません。

 

そんなモグラたちの謎に挑むため、MUFG生物多様性保全研究助成基金の助成を受け、崇城大学や岐阜大学などと共同研究をスタートしました。

 

モグラ類の研究がMUFG生物多様性保全研究助成基金に採択されました!

3番のアカモズの研究ものんほいパークです‼

EyjFh9MvukLy8YnwVZdoIHLUorurGzKJT8yQrT2a.pdf

 

 

ミミズもモグラも、まだのんほいパークには展示されていません。

いつの日かみなさんにもこの不思議な生きものたちを見てもらって、一緒に新しい発見ができればと考えています。

 

動物研究員