今回は普段皆さんがあまり見た事がない、動物園ならでは?の特殊な機器をご紹介したいと思います。
ちなみに私が普段世話をしている動物は、割合的に7割程度が鳥類です。という事で今回は鳥類ならではの機器をご紹介します。
卵を温める機器 孵卵器(ふらんき)
雛を育てるために加温する機器 育雛器(いくすうき)
※写真は2023年のアカモズ人工育雛
これらはかなりの優れもので、0.1℃単位で温度調整が可能です。
この機器で温度や湿度を微調整しながら、卵を温めたり、雛を育てます。
そんな細かい温度調整が必要なの?と思うかもしれませんが、実はかなり重要でして、人間にとっては大した変化ではないかもしれませんが、 2g程度の卵や雛にとって少しの温度変化は大きな負担になります。という訳で細かな温度調整がとても重要になってきます。
…その他には
光を当てて卵の中身を見る 検卵器(けんらんき)
※写真はニワトリの卵で無精卵
この機器で有精卵か無精卵を判断し、有精卵の場合は卵の発生具合も確認します。
どれも今の私の仕事には、無くてはならない大事な機器です。
少しマニアックでしたが、少しでも感心を持っていただければ幸いです。