こんにちは。上記の写真は閉園数分前。この日はぽかぽか陽気でよほど帰りたくなかったのか、クロカンガルーのオスウーロンを筆頭に、強めの帰宅拒否を感じた1枚です。
※この後しっかり寝室に帰り、みんなで夕ゴハンをもりもり食べていました。
改めまして、こんにちは!
オーストラリアエリア担当4年目になりました。
今回は個性豊かな彼らについて書いてみたいと思います。
伝えたいことも、見て頂きたい写真も沢山あってちょっと長くなるかもしれませんが、
是非最後まで見て頂けたら嬉しいです。
のんほいパークではクロカンガルー、ケナガワラルー、パルマワラビーの3種の有袋類とエミューを飼育、展示しています。
クロカンガルーとケナガワラルーは混合展示で、クロカンガルーのオス1頭以外は全頭メスです。
パルマワラビーは少し坂道を上がったところで展示しています。メイン放飼場にメス3頭を展示していて、最近仲間入りしたオスのベイは屋内放飼場で展示しています。
エミューですが、ただいま鳥インフルエンザ感染予防の為展示をおやすみしています。
展示再開までもう少しお待ちください。
写真は真夏の泥浴び中の様子です。ホースで水たまりをつくりエミューたちの足元に水をかけると大胆な泥浴び行動をみせてくれます。
話が前後しましたが、今回のテーマである【カンガルー、ワラルー、ワラビー】ですが、
実際何が違うかというと、さほど変わりはありません。大きさで分かれています。
カンガルーは総称で、その中で大型をカンガルー、中型をワラルー、小型をワラビーと呼んでいます。彼らが暮らしているオーストラリアでは大きさに関わらず、(Ruu)ルーと呼ばれています。
クロカンガルーはカンガルーたちの中でも特に体が大きく(他にはオオカンガルー、アカカンガルー等が挙げられます)のんほいパークで暮らすオスのウーロンも立ち上がるとかなり迫力があります。
ケナガワラルーは名前の通り、全身の毛が長くのんびりとした個体が多いです。
飼育下においては現在国内の動物園でのんほいパークをいれて3園館のみ飼育展示しています。
水たまりや雨があまり好きではないので、雨天時は彼らに合わせて外に出たい個体は放飼し、高齢個体や寝室にいたい個体は放飼をお休みしたり、早めに寝室に帰したりしています。
クロカンガルーたちもそこまで雨は好きではないのでデッキの下や屋根の下で雨宿りしている時もあります。
これは暑くて日陰で休息している様子ですが、雨の日にカンガルーたちがいなかった場合はデッキ足元の下にいる事があるので探してみてください。
パルマワラビーは比較的慎重派ではあるものの好奇心旺盛なところもあります。
大きな音にもビックリしてしまうので、ワラビーに限ったことではありませんが、静かに観察していただけたらと思います。
↑リラックスタイムのワラビー
カンガルーやワラルーもリラックスしている時は尾に座っている様子が見られます
カンガルーたちと言えば寝てばかり…といったイメージがあるかもしれませんが、
よーーく観察していると面白い瞬間に出会えるかもしれません。
これから暑くなってくると自分たちで土を少し掘って冷たい部分を選んで寝ている姿も
見られるようになります。
人間のように汗をかくことが出来ないカンガルーたちは、暑さ対策で各々腕や脚を舐めて唾液を蒸発させて気化熱を利用して体温を下げる工夫をします。
雌に限りますが袋の中も例外でありません。
さて。新年度に入りもうすぐ1か月になりますね。
ゆったりのんびり過ごすカンガルーたちを見る休日はいかがでしょうか。
カンガルーたちですが、朝は担当者がセットした園内で採れるヤマモモやシラカシの葉や枝の皮を食べ、お昼ごろになると各々好きな場所で休息や下草を食べている様子が見られます。
最後の写真はオーストラリア園のビューイングシェルターから撮影した
担当者のお気に入りの1枚です。
オーストラリア園担当